もくもくの日報

毎日は報告できません

王様の耳はロバの耳

童話が現実になる世界

 
ギリシャ神話の一部でもあるらしい、王様の耳はロバの耳という話を思い出した。
内容は、たしかこんなんだった気がする。
 
王様の耳がロバの耳に変わる、それを隠そうとする。
お抱えの理髪師に散髪をさせる、口止めする。
理髪師、秘密に耐えれず、発狂。
耐え切れず森かどっかで「王様の耳はロバの耳ー」と叫ぶ
何故か拡散。
民衆が知り、王様激怒して、理髪師ピンチ!
 
とこの後は童話らしいハッピーエンドにむかったはず。よくおぼえてないけど。
 
人は秘密を心に留めておくことが出来ない。秘密が多くなった大人になって、よく思う。子供の頃は、この話の意味がいまいち分からなかった、「なんで理髪師は森で叫んだのか、罰を受けることはわかっているのに」と感じ、理髪師は秘密をバラした嫌なやつと思っていた。でも本当はそうじゃなかった。秘密を守るのはとても大変な事だった。
 
Twitterの鍵アカウントとかはまさに理髪師にとっての森なんだろう。鍵アカウント保有者はそこで叫んで精神を保っているに違いない。だけど鍵アカウントでの叫びも「ロバの耳」と同じように結局は拡散されてしまうのだろう、その内容が衝撃が強ければ強いほどそれは遠くまで轟くだろう。
 
理髪師は悪く無いとわかった最近では、鍵アカウントでの叫びを少しは寛容に見れるようになってきた。もちろん、いいことじゃないけど。聖人君子じゃない僕らは叫ばずにいられないようなことも多い。
 
ただ、思うのは、これだけバレる人が多い事を知ってても、なぜTwitterで叫ぶのか。
 
理髪師みたいに、森で穴でも掘ってそこで叫べばいいのに。穴掘って、「もう仕事したくない!!」と叫べばいいのに
 
そんな事を思った終業前、今日も帰りは遅そうです。