もくもくの日報

毎日は報告できません

ビアンカにしてもフローラにしても。

恋はするものじゃなくて落ちるものだ

偉い人はそういったんだっけか?落ちていいのだろうか?

僕が落ちるという言葉に強い嫌悪感をいだくのはおそらく小学生位からだと思う。当時にしては少ない中学受験組だった僕は必死に志望校に受かるために、必死こいて勉強して、「受かるために」頑張ってた。今思えば、あの時ほど勉強したことは無いと思う。大学受験もかなり頑張ってじゃない?と親は言うがバカを言ってはいけない。高3にもなれば知恵がつき、うまく遊んでただけだし、本気だったとは思えない。

 

小学生の頃は父親が怖かった、勉強を見ていたのは父親だが間違いに厳しく、怒られる。また僕も元来の「楽したい!」という気持ちで、テキストの後ろの方に書かれている解説を読んで理解もせずに、丸写しなんてことをやってたために父親によく殴られた。「受かるために」ということを目的にされ、「落ちる」という言葉は禁忌の言葉、ハリー・ポッターなら「例のあの人」扱い。と教育されてた。

 

結局志望校には落ちた。

とはいえ何校か受けていたため、そのうちの一つの私立に入ったが、目標は達成されず、僕は「落ちた」人だった。そこからずっと落ちることはしたくないなぁと思ってる。

 

こんな経験は多分普通のことで、おそらく誰しも「落ちる」って言葉に対してはそれぞれ嫌悪感があるのに、何故恋だけ?は落ちたいのか?

代官山あたりのカフェで女子が

ΩA「彼氏欲しい!恋したい!」

ΩB「恋はするもんじゃないよー落ちるものだよー」

両名ウットリ

なんてやってるんじゃなかろうか。隣のスーツの学生っぽい子が就活の面接に落ちまくってるかもしれないのに「落ちる」なんてまぁおそろしい。(妄想)

 

ドラクエの主人公にも言える。

彼はそもそも王族の身でありながら、パパスという「お父さんは俺だ!」と言わんばかりのふざけた名前の父親に身分を「落とされ」、さらにアホな王族を助けようとしたせいで、カイジのような地下帝国に「落とされ」た、必然的に身分も奴隷に「落とされ」、そのせいか仲間になるのはモンスターばかりである。

落ちまくり

そんな落ち続けた彼が恋に落ちるのは運命なのかもしれない、だから同時に2人も落ちたのかもしれない。今日の本題はここから

 

 この二人を選ぶってどういうこと?

まずはフローラから考えて欲しい、フローラは紫の髪のおしとやか系のお嬢様である。出会った経緯はよく覚えてないが、主人公は財産(天空の盾)目当て婿に立候補する。奴隷もといモンスターを連れた旅人を参加させたフローラの父親は寛大であったとは思うが、確実に婿に向かい入れるパターンだ。主人公的には「最初は盾しか見えていなかったのだけど、かわいいじゃん!惚れたっす!マジ惚れたっす!」みたいな感じだろうか。フローラにしても「いままで会ったことのないタイプ!」みたいな感じで惚れたのだろうか?そりゃ見たことないだろう、相手は元奴隷だ、お嬢様とは縁遠い存在。

まるでシェイクスピアよろしの恋愛であるが、フローラはおそらく歳を取ると恐ろしい女になるに違いない。なにせ彼女は呪文の中で、イオナズンベギラゴンメラゾーマを覚える。超攻撃的。

おしとやか系のお嬢様だと思って結婚したら鬼嫁だったパターン。主人公は世界を救ったが、ルドマンという義父にもおそらく悩まされ、その不甲斐なさをフローラにキレられる将来しか見えない。これはハゲる

 

ビアンカならどうだろう、ビアンカは幼少期から活発で健康的な女性だった。父親の介護をしてたことも考えると家庭的なとこもポイント高い。ふたりとも幼少期は共に大冒険をし、心を通わせ。おそらくビアンカも主人公もお互い、好きだったと思う。両思いじゃん、初恋の相手と運命の出会いなんて素敵じゃん!

でも、それほんとにいいか?病気がちの父親の介護もあるし、この先を考えたらまだまだ冒険しなくちゃいけないのに。介護疲れの雰囲気も匂わせてたし、ちょっとメンヘラ入ってるんじゃないか?大体、初恋って言ってもほんの数ヶ月じゃないか、「ぼくのなつやすみ」で、きになる女の子程度じゃないのか?

そんな風に愛が冷めてく過程でビアンカの浮気が発覚、家庭内崩壊。娘はヤンキーとつるみ、息子は引きこもり。妻は浮気。これは首を吊る。

 

恋に落ちたと思ったら、回避できない罠にはまってるぞ主人公。どこまで落ちる気だ。

落ちたと表現する恋は詩的なのかもしれない。でも結末はこんなもんだろう。願わくば、王として復権した主人公の民衆からの支持率だけは「落ち」ないでほしいと思う。

 

もはや朝ですが今日はこんな感じでどうでしょうか?