もくもくの日報

毎日は報告できません

「就職をしても、You Tubeは続けていきたい」と彼は目を輝かせていった。

近くの美味しい(食べログ調べ)カレー屋に行った。一人だったのでカウンターに通されたのだが、流行ってる店らしくカウンターも満席、そして隣はカップルらしき20代の男女。ここまではふつうの事なので携帯のモンストに夢中だった。

スト5コラボでかりんを運極にしなくては!!なんて使命感に燃え、引っ張りハンティングをしているおっさんを惹きつけたのはカップルの男性の「動画メディアでいろんな繋がりが〜」という一言だった。

 

野生のYouTuberが現れた。

一年くらい前であろうか、お茶の間を席巻したCM「好きなことで生きていく」というなんとも若者に夢を与えるであろう、キャッチフレーズと共に現れたユーチューバーという新たな職業。ヒ◯禁という広告塔と共に、これが新しいメディア「YouTube」だ!!と言わんばかりにバンバンCMをやった。

ユーチューバーの収益はこれくらい!こんなにもうかる!「さぁお前もユーチューバー!」という感じでその界隈は盛り上がった。

僕は「ふーんそんなに楽に稼げないし(アフィリエイトとそんな変わらんって思ってた)、そもそも動画に顔出しするなんてなかなかリスクなことやるなぁ、特定されていたずらされろ」くらいにしか思ってなかった。

その後、いろいろ調べるとユーチューバーのみなさんは多くいらっしゃるようで、20万人近いファンがいたり、100万ファンとかの方もいらっしゃり、一つ動画を上げて10万とか20万とかの収益を上げてることを知り。同僚を使い、傀儡ユーチューバーをつくりあげたいと思ったが、その同僚に、おそらくダチョウ倶楽部よりも激しく、電撃ネットワークに迫るパフォーマンスになることを告げると「お前の先輩だってことを忘れるなよ」と拗ねられたことで頓挫した。YouTubeにあげなくてもいいから、彼がサソリを口の中に入れる動画を撮りたかった。鼻からビールを飲んで欲しかった。まぁそんな過去もありYouTubeは諦めた。

 

カウンターの話に戻すと、彼は毎月5000円〜1万円ほどYouTubeでお小遣いを稼いでるらしい。再生数で概算すると、だいたい10万再生をされているユーチューバーなのである。詳しくはわからないけど、でも結構凄いんじゃないかなって思った。そんな彼が次の動画の構想を言い始めた。

遺伝子検査をやってみたって動画を撮る

危険である。非常に危険なことを言っている気がする。もちろん彼も動画メディアに関わると、いっぱしのクリエイターみてーな事を言っている以上。身バレとか色々なリスクを承知でやっているのであろう。そこに来て遺伝子情報まで公開しちゃうなんてもはやノーガード。今後の死ぬまでノーガードである。そのうちマイナンバーとかもうっかり公表するんじゃないかと、逆に動画が気になってくる。

賢明な方は、「いや、そこは隠すでしょ?」とか「うまくやるでしょ?」などというかも知れないが、相手はユーチューバーである。再生数の為に結構ギリギリなことをやってるやつらもいなくもない。友達だったらすぐ止める案件だが、隣でカレーを食ってる大学生にそこまで助言するつもりはないし、むしろそれで炎上して欲しいと願い始めている。性格が悪いのではない祭りが好きなだけだ。

 

面白そうだねと彼女風の女は言った。そうかこの世で彼女だけはこいつの味方なのかそれならいいのかな、YouTuberでも二人だったらうまくやっていけるのかもしれない。こんなアホでも

遠くの方で声がきこえた

「バレンタインにチョコもらえなかったよ、まぁお返しとか考えなくてすむから、楽なんだけどね!あげた?」

「ううん、あげなかった、そういう人いないし。」

 

彼はやはり一人で強くなるべきだと思う。話も自慢っぽくてつまんなかったぞ!頑張れユーチューバー!

 

今日はYouTubeを見ながら寝るので、このへんでどうでしょうか?